自由研究発表会 “もうやりたくない” から大賞を受賞するまでの軌跡!|保護者インタビュー

2025年春休みの自由研究発表会で、「なぜ、ドラマ『半沢直樹』はとても視聴率が高いのか?」で大賞を受賞した、スクール生Aさん(小学5年生)。

インターネットで調べておしまい、という研究も見られるなか、アンケートを自分で企画して盛り込み、客観的に見ても、頭一つ抜けた立派な発表でした。

しかし意外にも、初めて自由研究発表会にチャレンジしたときは、「もう嫌だ、やりたくない」と口にするほどの大苦戦。

しかしそこで無理強いをせず、気持ちが向くまで、信じて待つことができたため、今回の飛躍に繋がったように見えます。

スクール生Aさんのお母様にインタビューを行いました。

聞き手:よりかね隊長(フリーダム・アイランド)

自分が「やりたい」と思ったものへの情熱がすごい。やりたくて作ったアンケートが受賞の決め手に

 ありがとうございます。トロフィーを嬉しそうに持って帰ってきました。賞金は「大賞(3,000円)」よりも「爆笑で賞(10,000円)」のほうが多い……なんて言いながらも、嬉しそうでしたね。

 いろいろと試行錯誤する中で、「アンケートを取ろう」と自分で決めたみたいです。

 実は、アンケートをとるための、取材スクリプトまで作ってきたんです。それがもう、ちょっと爆笑もので。

「ちょっと時間よろしいですか?」から始まって、「娘が自由研究で半澤直樹について調べています。3問だけ答えてください」…といった台本を全部作ってきました。

 娘は、そういう脚本やあらすじを書くのが好きで、むしろ台本を作りたいがためにアンケートも作ったみたいなところがあります。

 学校でも、運動会の演目説明で「挨拶文を書いて良かった人が代表になる」というとき、文章力で選ばれたことがあります。自分が「やりたい」と思ったものへの情熱がすごいんですね。

 一方で、毎日の学校生活で熱心に取り組んでいるかというと、まったくそんなことはなくて。宿題の感想文や、授業の振り返りを書かなきゃいけないなど、興味がないことは、途端にやる気を失って、全く進まない。

 ここ1年ぐらい、ずっとドラマにはまっているんです。彼女は感情のかたまりみたいなタイプなんですけど、ドラマってすごく感情を動かされるじゃないですか。物語とかすごい好きなんですよね。

 朝ドラの『舞い上がれ』から始まって『虎に翼』とか。あと夜のドラマとかも、今だいたい平均4つぐらい見てるかな、録画して。そこに心動かされて、まとめたい、みたいな気持ちになったんでしょうね、きっとね。

2023年夏|初参加の自由研究発表会で大苦戦「もう嫌だ、やりたくない」

知床・ウトロ漁港にて。世界自然遺産の海で釣りをしたら大漁でした。

 あのときは、本人は知床に行きたくて、プログラムに申し込んだんですけど、自由研究発表会がセットになっているのを、あとで認識したみたいなんです。「え?そんなの聞いてない」と。

 私は「言ったじゃん」「セットになっているんだから、やるしかないんじゃない」というような話をしたのですが、案の定というか、先ほども話したとおり、やる気がないと全く進まないタイプなので。

 ギリギリまで手をつけず、「できるところまででおしまい」という形になりました。

 もちろん中途半端な出来栄えで、受賞にはほど遠い状態です。

 特に落ち込むでもなく、「あー嫌だったな」という感じです。用事があって発表会にリアルタイム参加できなかったので、発表動画を送るだけ送って、「もう嫌だ、やりたくない」と。

 それ以上は何もなかったです。親としても、「いまいち盛り上がらなかったな」「まあでもしょうがないか」ぐらいで、そのまま特にアプローチはしませんでした。

 夏休みのあと、知床には、冬の流氷ウォーキングプログラムで「もう1回行きたい」となって行くんですけど、その時は「自由研究ないよね」と確認して行くぐらいでした。

2024年冬|“自由研究なし” のはずが、どういうわけか学校課題で自ら再チャレンジ!

世界自然遺産・知床で冬の原生林トレッキングをする小学生と中学生

 学校から出ていた自主学習(ノーに自由テーマでまとめてくる)の宿題があって、せっかくだから知床をテーマになにか書いたら? みたいなことを言ったんです。隊長も写真をいっぱい送ってくれましたしね。

 そうしたら、「じゃあスライドを作る」と言い出して。

 ほう、みたいな。

 ちょっとそこの心の変化は、分からないです。正直、言われた親としても、また面倒くさくなって終わるのかな、ぐらいに思ってたんですけど。

 ただその時に、一緒に写真を見ながら、「同じ知床に行ったのに、夏と冬ですごい違いじゃない?」「よく見たら、夏と冬で同じ場所の写真なのに、全然違うね。比較したら面白そうじゃない?」みたいな話はしました。

 娘も、この違いは面白い、と思ったみたいです。写真だけはフォルダから出して使いやすいようにはしてあげましたけど、あとはもう、手を出すまでもなく、ぜんぶ自分でやりました。

 夏と冬と行って、全然違ったという体験の大きさがあって、伝えたくなっちゃったのかもしれません。

 流氷を見た経験とかね、流氷の中に入るすごい楽しかった経験とかね。なかなか小学生で体験できないですからね。

 冬はオオワシ(翼を広げると2.5mになる絶滅危惧種の巨大鳥)、夏も動物(キタキツネ、エゾシカ、ヒグマetc.)いっぱいいるじゃんみたいな話になったり、あと魚の写真とかね、いろいろ伝えたいことが出てきたみたいです。

2025年春|自ら自由研究発表会への再チャレンジを決め、大賞受賞へ

 実は私からは、なにも言っていないんです。

 フリーダム・アイランドのプログラム選択のときに、いつもプログラム一覧を見せて、自分で選んでもらっているんですけど、「自由研究もやる」と言ってきたので、え? と驚きました。

 もともと兄が、探究学舎の実践探究で、スライドを作って発表していたのを見ていて、娘は日は兄がやることは全部「私もできる」と思っていて、実際にやりたがるところがあるんです。

 ですので、自由研究発表会みたいな “スライドを作って発表” は、もともとやりたかったのだと思います。

 ただ、2023年夏の知床では、自由研究があると思っていなかったから、気持ちが乗らなかった。

 それでも、一応は自由研究を作ったという経験、兄を見ていてやりたかったという思い、そしてなにより知床に夏・冬と行って、違いに驚いて、伝えたいという思いが芽生えたんじゃないですかね。

 「世界自然遺産・奄美大島|野生の生き物探し」の発表ですね。確かに、娘はけっこう負けず嫌いなので、自分がやらないところでみんながやってて、というのは、刺激になったのかも。

 できた経験、できなかった経験、参加しないで見てた経験とか、色々なことがきっと大事なんでしょうね。

“やりたくない” を見守れるのはなぜ?「自分で選んでやってみて、成功も失敗も経験して成長すると信じています」

 またやりたくなったらやったらやるだろう、という気持ちが根っこにはあります。子どもは、興味が向いているもの、好きなもの、今やりたいこと等は、コロコロ変わるので。

 もちろん親としては、忙しかったとはいえ、やれない時間がないわけじゃなかったけどやらずにここまで来てしまった、みたいなのは、思うところがあります。

 でも、「できない」も「その時やらない」も、これはこれでしょうがないと。

 じゃあ一旦これはおしまい、と切り替えました。

 色々アプローチはするけれど、選ぶか選ばないか、その時その時の、その子供の状態かなと思っています。そして最終的には自分で選んだものが残ってくるのだと思います。

 最終的に、娘も、兄も、自分で選んで、自分でやってみて、それがうまくいくこともいかないことも経験して成長するだろう、とベースでは思っています。

 そこは信じているんですよね。

プレゼンは「聴衆を飽きさせない」が最優先!

フリーダム・アイランドの自由研究作成ワークショップは、ビジネスシーンでも通用する、レポート作成とプレゼンテーションのエッセンスを、楽しみながら学べてしまいます。

フリーダム・アイランド

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