2024年夏の自由研究発表会で、『クラゲの毒の研究』で大賞を受賞した山田 恵冬(やまだ けいと)さん・小学5年生。
受賞を通っている私立小学校に報告したところ、学校にも高く評価され、400名近くが視聴するオンライン学校説明会でプレゼンを披露することに。
視聴者からは「5年生のプレゼンに大変感銘を受けました」「将来の理想が見えた気がします」といった、大絶賛の感想が非常に多かったそうです。
いわゆる優等生タイプではないそうですが、フリーダム・アイランドでの「大賞」受賞が、大きな自信になり、アイデンティティの確立に繋がる経験になっていると言います。
山田 恵冬さんの母親・山田 有加さんにインタビューを行いました。
聞き手:よりかね隊長(フリーダム・アイランド)
370名超の前でプレゼンをし、学校内で「クラゲのお姉さん」と呼ばれるように
――2024年夏の自由研究発表会での「大賞」受賞、おめでとうございました。まず、学校での反響から教えていただけますか?
ありがとうございます。本人にとって、大きな自信になっています。
親の私としては、受賞してから、想像もしていなかったような広がりがあって、驚きました。
小学校の担任の先生に、フリーダム・アイランドの自由研究発表会で大賞を受賞して、トロフィーももらったことを報告したところ、「ぜひ発表をしてください」と。まず、学校の全体朝礼で、トロフィーと一緒に発表をする機会をいただきました。
続いて、その発表を聞いた学務主任の先生から、入学希望者向けのオンライン学校説明会でも「プレゼンをお願いします」と言われて。結局、370名超の前で発表をしました。
視聴した(入学を検討している)保護者のみなさんからは、「5年生のプレゼンに大変感銘を受けました」「将来の理想が見えた気がします」など、絶賛の声を本当にたくさんいただいたんです。
――すごい反響でしたね。恵冬さんにとっては、どんな経験になっていると見ていますか?
恵冬本人は、フリーダム・アイランドでとった大賞とトロフィーが、ここまで大きな話になるなんて思っていなかったと思います。ちょっと大げさかもしれませんが、「私は研究者です」「賞もとったことがあります」とドヤ顔をするくらい、すごく自信を持ったようです。
いわゆる優等生タイプではなく、注目を集めたり賞賛されたりするような経験は少なめだったのですが、今回、学校内でも発表をしたことで、先生たちからも「すごいね」と褒められましたし、下級生からも「あ、クラゲのお姉さんだ〜!」と言われるようになりました。
自信がついたのはもちろん、やりたいことが見えたかもしれない……という意味でも、アイデンティティの確立に繋がる経験になっていると思います。
高校生のプレゼンにも負けていなかった!という感想も。“真面目にちゃんとやる” ではなく “聴衆を楽しませる” 経験
もう一つ大きかったのは、自由研究とかプレゼンというものが、そんなにハードルの高いものじゃない、とわかってもらえたことかなと感じています。
もともとすごくあがり性で、「人前で発表しなさい」みたいな場では、声が出なくなるほど緊張するタイプなので、親の私としては、プレゼンみたいなものは苦手だろうと思っていました。
――えっ、そうなのですか?
発表会当日は「緊張していない」と言っていましたし、喋り出しも「どうも、クラゲおたくの山田です!」なんて、ユーモアあふれる一言から入れるくらい、余裕があったので、まったくわかりませんでした。
気の知れた仲間のお陰かもしれないですね。ここなら例え失敗しても馬鹿にはされないし、おもしろいことを言えば笑ってもらえるだろうし、という安心感があるんだと思います。
こういう雰囲気の中でうまくできたことが、成功体験になって、自信がついて良かったなと。
それから、聴衆を「笑わせにいく」という姿勢をインプットしてくれたのも良かったと思います。発表やプレゼンでそういうことを言ってもいいんだ、と恵冬は思っていなかったと思うので。
――そうなんです。プレゼンテーションで最重要なのは「相手にどれだけ伝わるか」。実は、小難しいことをダラダラと話されても、聴衆は退屈なだけで、眠くなってしまいます。記憶に残りません。
「おもしろそうだな」と興味を持ってもらう必要があるので、ある意味エンターテイナーである必要があるんですよね。ビジネスシーンでプレゼンをするときに、一番頭を悩ませるポイントだったりします。
一貫校なので、学校説明会では、高校生のプレゼンに続く形で、小学生の恵冬がプレゼンをしました。
視聴者の中には「高校生のプレゼンにも負けていなかった」と言ってくださった方もいました。
スライドが見やすかった、文字ぎっしりじゃなかった、といったところも、高評価のポイントだったようです。フリーダム・アイランドの自由研究作成ワークショップで、教えてくださったことですね。
プレゼンは「聴衆を飽きさせない」が最優先!
フリーダム・アイランドの自由研究作成ワークショップは、ビジネスシーンでも通用する、レポート作成とプレゼンテーションのエッセンスを、楽しみながら学べてしまいます。
はじめて自分だけで夏休みの自由研究を作り上げる。「“自分の好きなこと” で認められた経験は貴重だと思います」
――自由研究づくりは、「やれと言わないとやらない」、なんなら「やれと言われてもやらない」というのが、家庭側の悩みになりがちですが、今回の自由研究づくりは順調でしたか?
恵冬本人が、自分で最後までやりました。
昨年までは、放っておくのも心配なので、リサーチやまとめは家庭教師にサポートをお願いしていたんです。
今回は、心配だったんですけど、隊長が1回チェックしてくれると言うし(※)、「本当に本人にすべて任せてみたらどうなるかな?」と初めてやらせてみました。
※2025年・春の自由研究発表会からは、フリーダム・アイランド・ベース(横浜市)に集まって、自由研究づくりワークショップを行います。オンラインでの最終フィードバックと合わせて計3回、レポート作成&プレゼンを学ぶ機会があります
自分が本当にやりたいことであれば、ちゃんとやるし、最後までまとめられるんだな、というのは気づきでした。
その意味では、自由研究のテーマは自由に決めていいという、フリーダム・アイランドの仕組みは、恵冬にとって安心感があったと思います。
2024年夏の自由研究発表会は、「世界自然遺産・奄美大島|野生の生き物探し」プログラムとセットになっていました。
前年の冬頃から恵冬はクラゲに夢中で、「次の夏休みの自由研究のテーマはクラゲにする」と早々に決めていたため、このプログラムにノリ気になるかは半信半疑だったのですが、参加プログラムを選ぶときに「(奄美大島に関係なく)クラゲの自由研究をしていいなら、参加する」と言ったんです。
他の子が、カマドウマとアマミノクロウサギの “糞” で研究をしていたように、本当に自由だったので、恵冬も心強かったと思います。
この経験を通じて、恵冬が将来どんな新しい研究をしてくれるのか、とても楽しみです。
「自由 キャンプ」検索でヒット。フリーダム・アイランドに通うようになった理由
――山田家は、どういう経緯でフリーダム・アイランドに参加するようになったのですか?
これにも物語があるんです。(笑)
恵冬は、自分がやりたいことに対しては全力で取り組みますが、やりたくないことはハッキリと拒否する、かなりマイペースなタイプなんです。
私も働いてるので、長期休みは、学童のようなサービスに入れたいなと思っていたのですが、知らない子とグループを組まされて、プログラムに強制的に参加させられるようなところに行くのは気が進まない、と言われてしまって。
それでも、なんとか恵冬が行けるようなところを探さなくてはと、必死にネット検索をしました。
こうして次の年の春休みは、「好きそうなキャンプを、4つくらい候補を出したから、この中から自分で選びなさい」と言った中に、「自由 キャンプ」というキーワード検索でヒットした、フリーダム・アイランド(当時はasobi基地ユニバーシティ)のパラダイスデーが入っていました。
難色は示されたんですけど、その中でこれだったら行ってもいい、と言ってくれたのが、パラダイスデーだったんです。
“なにをしてもいい、なにもしないでもいい” がコンセプトのパラダイスデーですから、恵冬も「なんにもしなくてもいいんでしょ」「Nintendo Switch持って行ってもいいんだよね」「それだったら行く」と。
そのときは、母親としては、学びに繋がらないんじゃないかと感じていたので、おすすめ度は一番下だったんですけど。(笑)
でも実際にパラダイスデーに参加したら、恵冬がすごくハマって帰ってきて。すごく学びもあったようだ、というところもあって。
――はい、初参加のときをよく覚えています! 前半は割と一人でいる時間が多かったけれど、フリーダム・アイランドでは「他の子と仲良く遊びなさい」ということはしないんですよね。
責任を果たす必要はあるけれど、自分のことはちゃんと自分で決められる。「もうそのままどうぞ」という感じで接していたら、後半は外に意識が向いて、ちょこちょこ色々なことやり始めていました。
パラダイスデーみたいに、自由が確保されてるところだったら、ちゃんと自分からも行く。ゲームだけじゃなくて、料理や釣りなど、色々やってくるのだったら、それが恵冬にはいいかな、っていうところで通うようになって、ドハマリして現在に至ります。
2年近く通って、みんな顔見知りになってきて、安心できる空間だからのびのびできるみたいなところがあって。すごい尊い場です。
――インタビューに同席の岡野さん(保護者仲間)が、「自己主張ができて、自分の思いがあって、好きなものを突き詰められる力があったら、すごくいいと思います」とおっしゃっていましたね。
フリーダム・アイランドのような場を滑走路にした、将来のイメージはなにか持っていらっしゃいますか?
「すごくいい」かどうかは、わからないのが正直なところです。
ただ、恵冬は興味のあるものとないものがハッキリ分かれているので、大学入試のために受験勉強に専念する、というようなルートよりも、隊長が言う、「好きなことを突き詰めて大学に」というコースの方が向いてるのかもしれないとは思っています。
――「きっと恵冬さんは自分で「目標のために勉強が必要だ」と納得すれば、自分からますます勉強するようになりそうですね。
フリーダム・アイランドとしては、自分で自分の人生を決める、そのために広く世界を見たり、検討するための栄養を吸収してもらったり……そんなイメージでプログラムを届けていきたいと思っています。
本日はインタビュー、ありがとうございました!
この1年間、どれだけ自分の世界を広げられた?
テーマは、ディズニーから、世界自然遺産、自分が個人的に好きなモノまで、何でもOK!
2つの賞があり、受賞者は投票で決まります。目指せトロフィーや賞金1万円👍️
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