釣りをするようになったら、「離島で釣りをしてみたい……!」と憧れる人は、大人・子ども問わず多いはず。
そんなワクワクを実現する、黒潮のど真ん中「神津島(伊豆諸島)」での釣り遠征プログラムを実施してきましたので、
どんなところなの?
魚はいっぱいいるの?
などなど、気になるポイントをレポートしたいと思います!
金曜の夜22:00集合。夜行の大型客船で約10時間!
神津島は、伊豆諸島のちょうど真ん中くらいにある島です。
伊豆大島→利島→新島→式根島ときて、神津島。
アクセスは竹芝桟橋からの大型客船・ジェット船、調布飛行場からの飛行機があります。
釣りの場合は荷物が多いので、飛行機の選択肢は事実上なし。ということで、船で向かいます。
移動手段としてはジェット船がいちばん負担が少ないのですが(3時間10分)、初日からがっつり釣りがしたいので、前夜に出発する夜行の大型客船「さるびあ丸」で向かいます。
集合は、金曜の夜22:00に竹芝桟橋。浜松町駅や大門駅から、歩いて10分とかかりません。
10代前半の子どもたちに未知のワクワク感を!という意味でも、夜行の船はいいですよね。
出港は23:00で、一晩寝て、翌朝9時前には到着してしまいます。あっという間です。
しっかり酔い止めを飲んでおけば船酔いは大丈夫ですし、揺れが眠気を誘発して、意外と眠れてしまうと思います。
ただ、朝4:30くらいから、最初の寄港地・伊豆大島への到着準備で、船内アナウンスが始まり、あかりもついてしまうので、アイマスクや耳栓はあったほうがいいかもしれません。
伊豆諸島は火山群島です。神津島も、まさに自然が作り出した造形という感じで、風景が素晴らしい。
正面に見えているのは天上山といい、トレッキングもできます。
まだ港についただけですが、海の綺麗さに興奮してしまいますね。
釣り場まですぐ!の島宿・浜の家(はまのや)に宿泊
伊豆諸島の中で神津島を選んだ理由はいくつかありますが、釣り遠征プログラムであることを考えたときに、「一級の釣り場が、宿からすごく近い」という点が、非常に大きかったです。
今回はその中でも、いちばん釣り場に近い宿で、子どもたちと一緒でも利用しやすそうだった「島宿 浜の家」に相談をして、宿を取りました。
3連休で満室だったと思いますが、それでもとてものびのびできて、居心地良く過ごせました。
爆風の中さっそく釣りへ。カンパチの若魚・ショゴが釣れる!
釣り場は、神津島港の前浜桟橋。「浜の家」から歩いて5分ちょい、と言ったところです(沖に突き出す長い桟橋なので、先端まで行くと10分はかかるかな?)。
ここが神津島で最大の釣り場で、マグロ、カツオ、シイラなど、1m前後の回遊魚すら釣れてしまうポイント。
見ての通りなのですが、黒潮のど真ん中の大海原に突き出す桟橋なんです。
今回は気象条件が悪く、3日間とも強風に見舞われて、あまり前浜桟橋には入ることができなかったのですが(波が被ってしまい危険)、水中をinsta360で覗くと……
水族館の水槽か!? と見紛うような魚影の濃さ。さすが離島です。
大物狙いではなくとも、これなら存分に釣りを楽しめます。
また、ウミガメもとてもたくさんいました。息継ぎをしに海面にちょこっと顔を出すのですが、20〜30匹はいたのではないでしょうか。
気になる釣果ですが、お伝えしたとおり強風で釣りにくく、特に2日目は海に行くことすらできなかったのですが、それでも様々な魚を見ることができました。
ハイライトはこちら、30cmくらいでしょうか、ショゴ(カンパチの若魚)が釣れました。
風を避けて港の内側で、ムロアジの切り身をつけて、やっすい胴付き仕掛けを投げ込んだだけです。
岸からカンパチが釣れるなんて、本州沿岸の海ではなかなか考えられず、離島ならではですね。
アジというと関東では普通はマアジですが、神津島ではこちらムロアジ。くさやの原料になることで有名な魚です。
ムロアジは、カンパチが釣れたように、釣りエサとして最高です。
生きエサとして大物を狙うこともできます!
写真1枚目のオヤビッチャ、ハコフグ、大型のハリセンボン、エサ取りがうまいベラ、獰猛に突っ込んでくるダツなど、様々な魚が釣れましたが……
いちばん驚いたのは、グロテスクな紋様が目立つソウシハギでしょうか。こちら見た目通り?猛毒の持ち主です。
「釣り部」で腕を磨いて、離島遠征「釣りざんまい生活@神津島」へ!
たくさんの子に神津島で釣りに夢中になってほしいですが、注意点が一つあります!
いかに魚影の濃い神津島と言えども、初心者ではなかなか難しい、ということです。
魚がたくさん釣れるように、手取り足取りやってあげる……なんてことは、もちろんフリーダム・アイランドではありません。
失敗も、試行錯誤も、成長のための宝物。
「そこは絶対に取れないように結んでおかないと、仕掛けがなくなっちゃうよ。もうかわりはないからね? 絶対に取れないように結んだ?」
そんなふうに子どもたちにはアドバイスするのですが、釣り始めて数分で「仕掛けがなくなっちゃった」となります。
慣れないうちは、糸が絡まっただの、針がなくなっただの、トラブル対処をしている時間のほうが長くなるくらいです。
すぐ横で魚が釣れていても、トラブルが起きていれば、釣りができない!
でも、こういう経験を重ねて、どうしたらトラブルを起こさず釣りができるのか、トラブルが起きてしまったらどう対処すればいいのか、どんどん成長していき、満足に釣りができるようになります。
ということで、フリーダム・アイランドでは、主に磯子海づり施設での釣り遠足を実施しています。
遠足はスクール生限定ですが、参加無料(交通費、施設利用料300円など実費は必要)です。
釣りを上達させて神津島遠征に行きましょう!!