asobi基地ユニバーシティでは、2023年の夏休みの終わりに、夏休み自由研究発表会を開催しました。
世界自然遺産「知床」野生動物探しのアフタープログラムです。
asobi基地ユニバーシティの自由研究作成ワークショップは、学生や大人になっても通用するレポート作成と、プレゼンテーションのノウハウをなぞり、楽しみながら体験できます。
発表会では、参加者+視聴者の投票で、「もっとも好きだった発表」に与えられる大賞、「もっとも笑えた発表」に与えられる爆笑で賞が決定!
受賞作を紹介します。
2023受賞作公開!
大賞:日本・世界最大のフクロウ「シマフクロウ」について
「最も好きだった発表」に与えられる「大賞」は、決選投票の末、小学校5年生の女の子が見事に受賞しました。
テーマは、翼を広げると人間の大人に匹敵する180cmにもなる、世界最大のフクロウ「シマフクロウ」。
地球上で、北海道や北方領土の一部など、ごくわずかな地域にしか生息していない、絶滅寸前の幻のフクロウです。
キタキツネやヒグマ、エゾシカなど、知床半島で多く見られる動物を取り上げる子が多かった中で、まずテーマ選び、着眼点が秀逸。
現地でも、フィールドワークをしながら誰よりもたくさんメモをし、誰よりも現地ガイド「ピッキオ知床」の話に耳を傾け、誰よりも釣りに夢中になり、おまけに誰よりもたくさん知床の味覚を味わっていた🤣姿が印象的でした!
レポートの中身は、自分の興味のある対象に熱中する、彼女らしい充実度。
聴衆を楽しませるプレゼンテーションという意味では、これから腕を磨いていくことに期待ですが、それも含めて自分らしさいっぱいの研究発表になりました。
「大賞」の賞品
- トロフィー
- 賞状
- 書籍『Newtonパノラマガイド世界自然遺産 知床』
- 流氷ウォーキング&野生動物探し 10,000円OFFクーポン
爆笑で賞:知床「きのこ」の研究
「最も笑えた発表」に与えられる「爆笑で賞」は、圧倒的に得票を集めた、寄金 瑛斗くん(小学校6年生)が受賞しました。
テーマは「きのこ」と一見すると平凡……ですが、調べようと思ってもうまくいかなかった失敗の経緯も含め、おもしろおかしく研究発表に仕上げました。
そしてなにより、プレゼンテーションのトークが、小学生とは思えない軽妙さ。
プレゼンテーションにおいては、聴衆を飽きさせないことが何よりも大切であるわけですが、やろうと思ってもなかなか難しいんだよね……と実感しているオトナも少なくないはず。
実際、発表のあいだ会場からは笑いが絶えず、誰もが納得の「爆笑で賞」受賞となりました。
※よりかね隊長も、発表会ではじめてプレゼンテーションを聴いて「こんな能力があったとは!?」とびっくりだったとか
「爆笑で賞」の賞品
- 賞状
- 自分で自由に使っていい賞金3,000円
- 書籍『世界遺産ミステリー』
- 流氷ウォーキング&野生動物探し 5,000円OFFクーポン
自由研究発表会
2023年夏休み自由研究発表会は、リアル会場(asobi基地アトリエ)+オンラインで開催しました。
会場では、27インチiMac+高性能マイク&カメラと、Googleスライドを使って発表。
プロジェクターで大きなスクリーンに投影します。
受賞者発表の直前の様子。みんな夢中!
これぞasobi基地の真骨頂? ふだんならきっと交わらないんじゃないかな?というくらいバラバラで、個性のぜんぜん違ういろいろな子たちが集まってくれました。
でも、自分と違うからと否定するんじゃなく、個性を認めあって、でも主張するところは主張して、とてもあたたかで活気のある発表会でした。
世界自然遺産「知床」野生動物探しって?
知床五湖
知床半島と言えば、クルーズ船から見上げる断崖絶壁、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
知床五湖は、海からせり上がる断崖絶壁のすぐ上にあります。Googleマップで見ると「なぜそんなところに湖が!?」と思わずにいられない、自然の不思議があるスポットです。
湖と湿原、そして羅臼岳を始めとする知床連山の風景がとても素敵なスポットです。
原生林ウォーク
ガイドがなければ入れない、道なき道を進み、野生動物を探します。
この人より背丈の小さな木は何歳なのか?どこからが原生林なのか?などクイズを楽しみながら、冬になると流氷が押し寄せる、オホーツク海に臨む断崖まで歩きます。
ここは冬の流氷ウォーキング&野生動物探しでも、スノーシューをはいて訪れるため、景色の違いにも注目です。
ナイトサファリツアー
子どもたちに一番人気!?いや、大人にも一番人気かも?
車に乗って、キタキツネやエゾシカ、ヒグマなどを探しに行く、ナイトサファリツアー。
最も野生動物に出会える可能性が高いツアーです。
2023年8月開催では、ガイドの「ピッキオ知床」さんも激レアというエゾフクロウを目撃できるラッキーが!
釣りチャレンジ
お昼すぎ〜夕方にかけての空き時間は、サケ・マスの漁獲量日本一のウトロ漁港で、釣りチャレンジ。
サケ・マスは釣れませんが、さすが世界自然遺産!?エゾメバルを中心に、根魚系が入れ食い状態。
釣り針ぜんぶに魚がかかってしまった子も🤣
知床の宿ランタン
宿泊拠点は、冬になると流氷で埋め尽くされるウトロ漁港の海に面した、最高のロケーション。
食事には毛ガニが出るなど北海道の味覚も楽しめます。
テラスではウミネコを餌付けしており、至近距離で観察したり、記念撮影したりもできます。
帰宅する前日の夜には、それまでのフィールドワークを踏まえて、印象深かったことを書き出し、研究テーマを決めていきます。
テーマが決まった子は、研究方法を考え、家に帰ったら「調べるだけ!」の状態に。
レポート作成のルール(出典を明記する、2つ以上の根拠から調べる、など)も含めて、少しずつインプットして準備を整えていきます。